
・理学療法士(PT) 6名
・言語聴覚士(ST) 1名
理学療法とは、病気や怪我などにより、身体に何らかの障害を持った方に対し、機能の維持・ 改善を目的として行われるリハビリテーションの一つです。
当理学療法室では、患者様それぞれの状態に合わせた治療プログラムを実施し、早期回復・早期在宅復帰・社会復帰を目指したリハビリテーションを行っています。
言語聴覚士とは、言語や聴覚、摂食・嚥下(飲み込み)の機能に問題がある方を対象としたリハビリテーションです。Dr.の指示を受けて、言語聴覚士(ST)が検査や評価、訓練、指導、助言などを行い、生活の質の向上を支援します。当院では、患者様を対象に言語、摂食・嚥下、高次脳障害に対してのリハビリテーションを行なっております。
※聴覚は聴力検査のみ対応。
言語聴覚療法の主な内容 | |
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言語障害 | うまく話せない。話が理解できない。内容が読めない 等 |
高次脳機能障害 | 忘れやすく、思い出せないことが多い。気が散りやすい(集中して物事に取り組めない)、複雑な内容を手順通り進められない。 等 |
音声障害 | 声が出にくい。声がかすれる。声が小さくなる。 等 |
構音障害 | 発音がはっきりしない。 等 |
嚥下障害 | 上手に飲み込めない(水分や固形物でむせる)上手に噛めない。 等 |
地域包括(地域包括ケアシステム)とは、住み慣れた地域で自立して生活できるよう、医療・介護・福祉・生活支援などのサービスを包括的に提供する仕組みを指します。これにより、地域住民が必要な支援を受けられ、地域全体で支えあう社会を目指しています。このシステムの目的は、高齢社会に対応し、住み慣れた地域で安心して暮らせる環境を整えることです。 当院は令和2年7月より、地域包括ケア病床を開設し、医師・看護師・医療相談員などの他職種と連携を取り、患者様の在宅復帰への支援に、より一層力を入れております。
理学療法を受けるには
理学療法は医療行為に位置付けられており、医師の指示に基づいて行われます。外来リハビリテーションを受ける場合、医師の指示が必ず必要になります。当院の整形外科を受診し、ご相談ください。
入院中であれば、医師が理学療法の必要性を判断し、医師の指示で受けることができます。
R5.4月より整形外科の診察医が下記の通りになります。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
---|---|---|---|---|---|---|
午前 ( 8:30〜12:30 ) |
鈴木信 | 谷良樹 | 鈴木信 | 谷良樹 | 鈴木信 | ○※1 |
午後 ( 13:30〜17:30 ) |
谷良樹 | 谷良久 | 谷良久 | 谷良樹 | 谷良久 | - |
※1 第1・第3 鈴木信 / 第2・4・5 谷良樹
■リハビリテーションの流れ(図1)・当日の流れ(図2)
■物理療法の主な対象疾患
・頸椎牽引:頚椎症、頸椎挫傷、頸椎捻挫、頚椎症神経根症、頸椎椎間板ヘルニア、頸椎脊柱管狭窄症
・腰椎牽引:腰椎症、腰椎挫傷、腰椎捻挫、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎脊柱管狭窄症
■物理療法の器具紹介
・牽引療法:狭くなった骨の間隔を広げ神経根や椎間板への圧力を軽減させ、疼痛を緩和させる効果があります。また椎間板などの軟部組織の血行改善、ストレッチ効果などの作用もあります。頸椎牽引は体重の1/10〜1/5の範囲、腰椎牽引はで行い、1/5〜1/2の範囲で、医師の指示のもと症状や体重などをみながら調整していきます。
・電気療法(低周波):痛みを伝える神経の働きを抑えて痛みを緩和したり、運動神経に働きかけて筋収縮を促したり、組織の修復を促進させたりすることができます。
・温熱療法(ホットパック):身体を温めて血行促進を行うことで疼痛の緩解、循環の改善、リラクゼーションを目的としています。
■物理療法の治療について
・この治療は予約制ではありません。回数の決まりもございませんので症状や都合に合わせていらっしゃってください。
・牽引治療10分間と電気治療10分間の2種類がありますが、どちらかのみ実施することも可能です。その際には担当スタッフにお声掛けください。(その場合、牽引または電気治療を20分間実施します。)
・午後の早い時間帯(午後1:30〜2:30)は患者様が集中することが多いです。そのため待ち時間をいただくこともありますのでご了承ください。
■運動療法の治療について
・担当予約制にて提供しております。そのため予約なく来院された場合、ご提供できないことがありますのでご注意ください。
・リハビリテーションの通院の頻度は、スタッフの勤務や患者様の症状に応じて変わってきますのでご了承ください
入院中のリハビリテーションは、医師が理学療法の必要性を判断し、医師の指示で受けることができます。患者様の状態に合わせリハビリテーションを提供しております。土曜日の午後、日曜日、祝日はお休みをいただいております。
当院の理学療法室では、一般病床(保存・手術前後の整形外科患者様、内科患者様)のほか、地域包括病床、療養病棟にも関わっております。
リハビリスタッフ内のミーティング(月2回)、多職種とのカンファレンス、(月1回)、ケアマネジャーおよび施設スタッフとの担当者会議なども行っております。情報共有を行いながら円滑な退院に向けた支援を進めていきます。また必要に応じてご家族様にリハビリの状況確認の一環としてリハビリ見学なども行っています。
Q1.リハビリを受けてみたいのですが、どうすればいいですか?
→A1.当院のリハビリテーションは整形外科医の処方により始めることが出来ます。まずは、整形外科にご相談ください。
Q2.リハビリはいつまで続けられますか?
→A2.厚生労働省の定めにより、整形外科のリハビリテーションは標準的には発症(怪我をした日)、手術日、急性増悪(症状が悪くなった日)からの日数で150日間(約5カ月)、脳血管疾患では発症または手術日から180日と上限が決まっています。期限内に症状改善があれば期限内で終了となります。期限内に症状改善が見られない場合はスタッフ担当者および主治医と相談の上リハビリテーションを継続するかどうか検討していきます。
Q3.退院後のリハビリテーションはどうなりますか?
→A3.退院後のリハビリテーションの必要性については、医師がその必要性を判断します。退院後、医学的・専門的な管理が必要なリハビリテーションには、外来リハビリテーションを利用します。介護保険をお持ちの患者様は介護保険で利用可能な、訪問リハビリテーションやデイケア等を検討していきます。
Q4.予約のキャンセルはできますか?
→A4.ご予約のキャンセル、または変更を希望される場合、なるべく当初ご予約の前日までにお電話を頂きますようお願いいたします。急用などやむを得ない場合は当日お電話でキャンセルも可能です。(谷病院 理学療法室TEL080-6027-2721)